はじめに
少し前の記事でVisualStudioのインストール記事をまとめましたが、 他に色々検証するにあたり、SQLServer等々も試したくなりました。
そこで可能な限りクリーン状態を保ちたく、仮想環境を利用してみました。
Hyper-V なる仮想化ソフトを利用するとお手軽に仮想環境を構築できることがわかりました。
Win10 proだとHyper-Vは標準的に同梱されています。
残念ながら私用PCのOSはHomeエディションでしたが、Hyper-V のインストールは割りと簡単でした。
今回は Hyper-V のインストールから仮想環境の導入までをメモしておきます。
Hyper-V インストール
参考サイト
https://sakura86.com/how-to-windows10-home-hyper-v/
以下のスクリプトをメモ帳に貼り付けて、適当な名前のバッチファイルを作成し、
右クリックメニューから管理者権限で実行します。
ex:hoge.bat
pushd "%~dp0" dir /b %SystemRoot%\servicing\Packages\*Hyper-V*.mum >hyper-v.txt for /f %%i in ('findstr /i . hyper-v.txt 2^>nul') do dism /online /norestart /add-package:"%SystemRoot%\servicing\Packages\%%i" del hyper-v.txt Dism /online /enable-feature /featurename:Microsoft-Hyper-V-All /LimitAccess /ALL
コマンドプロンプトの画面が立ち上がり、インストールが進む。
最後に「再起動しますか?」とのメッセージが表示されるので「Y」を押して完了。
Win + R
ショートカットコマンドから「ファイル名を指定して実行」ダイアログに「optionalfeatures.exe」を入力
以下のダイアログが出ていればOK
以上、これだけで Win10 Home で HyperV が使えるようになります!
仮想環境の構築
早速、Hyper-V を起動してみます。
スタートメニューのWindows管理ツールに Hyper-V が追加されているはず。
クイック作成を選択。
1つ下の項目「新規」からでもできるが、細かい設定を後にしたいならクイック操作でOK。
なんと「Windows 10 開発環境」はすでになかった。(2022/05/09 時点)
むしろWin11試してみたかったので問題なし。「Windows 11 開発環境」を選択。
ダウンロードは結構長い。1.5時間ほど。
完了したら接続して、次の画面で「起動」を選択。
どんどん進む。
無事起動完了!想像以上に簡単だった。
その他補足
拡張セッションモードについて
Win11 仮想環境を初めて起動する際、実際は以下のダイアログで接続ボタンを押下した後、
筆者の環境だと以下のように「拡張セッションモードが・・」というダイアログが出てきてしまっていました。
何度か仮想環境をシャットダウンしたり Hyper-Vを起動し直したりしている内にでなくなったのだが原因はナゾ。
拡張セッションモードが有効だと、ホストOSと仮想環境との間でファイルをコピペしたり、 ホストOSに接続したUSBメモリを仮想環境で認識できたりする。その他、ウィンドウの表示サイズを自由に調整できる。
拡張セッションモードを有効にするには、Hyper-V の設定に進み、
「拡張セッションモードポリシー」を許可しておく。
次に「拡張セッションモード」を私用するようににしておく。
通常はデフォルトでチェックがついているはず。
この状態で仮想環境を起動すると、画面上部のメニュー>「表示」>「拡張セッションモード」にチェックが付いた状態になります。
仮想環境の有効期限
仮想環境の有効期限は起動直後は62日になっているはず。(画面右下)
この有効期限は簡単に90日まで延長できる。管理者権限でPowerShellを起動。
「slmgr -rearm」とコマンドを実行し、システムを再起動する。
すると表示が変わり、有効期限が延長される。
日本語表示のための設定変更
Windowsの設定画面(Win + I
コマンド)>「時刻と言語」から以下を変更。
「時刻と言語」>「言語と地域」>「言語のオプション」の場所はちょっと迷うかも…。
- 言語表示の日本語化
(「時刻と言語」>「言語と地域」) - 規定の入力方式を「日本版 MicroSoft IME」にする
(「時刻と言語」>「言語と地域」>「言語のオプション」) - キーボードレイアウトを「日本語キーボード(106/109キー)」へ変更
(「時刻と言語」>「言語と地域」>「入力」)
以上で最低限の設定は終わり。
あとは自分自身も使ってみてなれてゆこうと思います。